落語家の桂歌丸さんが7月2日、慢性閉塞性肺疾患の為
病院で亡くなりましたね。
笑点での軽妙な語り口は、特に落語ファンでもない私も
思わず引き込まれた記憶があります。
ところで死因の慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、「タバコ病」とも呼ばれ
患者は喫煙者がその多くを占める病気として有名です。
喫煙によって肺の中の「肺胞」が破壊され、通常の大気中の酸素濃度では
酸素を取り込むことができず、非常に苦しい病気です。
根本的治療法はなく、悪化を防ぐ為にタバコをやめる位しかありませんが
症状が進行すれば酸素吸入が無いと生活ができなくなります。
歌丸さんは50年以上、一日60本以上吸っていたそうです。
医師から病名を告知され、苦しさと医師から命の危険を告げられたことから
禁煙されたそうですが、少し止めるのが遅かったようですね。
もっと早くタバコをやめておられたら、苦しい思いをせずに
元気にこれからも活躍されていたことでしょう。
本当に残念です。
またタバコは吸っている本人だけでなく、
周囲の人にも健康被害を引き起こします。
喫煙可の飲食店などの店員さんが、歌丸さんと同じ慢性閉塞性肺疾患(COPD)や
ガンを発症する人が多いのは有名な話です。
喫煙者の人は、自分自身の為、家族や周囲の人の為に、是非一日でも早くタバコを
やめましょう。
喫煙者は、非喫煙者からとても嫌がられているという事実から
目を逸らさないようにしましょう。
そして、今や社会の多数派である、非喫煙者は
喫煙者に対して、「タバコは確実に有害であり喫煙者自身だけでなく
非喫煙者の健康まで害する」ということを面と向かって強く伝えるべきです。
「面と向かって言うのは失礼だ」とか、躊躇される非喫煙者もおられるかもしれませんが
タバコ喫煙者は、ニコチン中毒となっており、本当はやめた方が良いとわかっていても
多くの人は自分で自分をコントロールすることが難しくなっています。
手遅れになる前にやめることができれば、苦しく・悲劇的な病気の発症リスクを
下げることができるでしょう。
「タバコを吸っても長生きしている人はいる」と反論される喫煙者の方も
おられるかもしれませんが、
「タバコにより病気を発症して、苦しみながらも、治療しながらかろうじて長生きする」のと、
「健康的に長生きする」のは全く別の生活レベルです。
誰でも「健康的に長生きする」方が良いに決まっていますよね。
まして、この時代、喫煙者は文字通り「煙たがられる」存在です。
あなたは、他人に健康被害を加える「有害な喫煙者」として、嫌がられながら
生きたいですか?
それとも?