「田舎は空気がおいしい」と言う都会暮らしの人がいますが、それは半分ウソです。
もちろん田舎は、都市部と較べて人口密度は低く、道も広い場合も多いので
渋滞による排気ガスの滞留も少なく、駅前通りをたくさんの人がタバコを吸いながら行き交う
ような事も少ないでしょう。
では、田舎は空気がおいしくないのでしょうか?
田舎は喫煙者が多い
統計がある訳ではないですが、田舎出身の私の実感です。
まず、禁煙スペースというものが田舎はほとんど存在しないこともあるのか
喫煙者が非常に多く、屋外では常にタバコをくわえている人を見かけます。
家と家と密着しているケースは街と較べると少ないのですが
その為にタバコは吸い放題で、隣近所に気遣うという感覚は希薄です。
集会所などに集まれば、タバコは吸い放題。
受動喫煙に配慮するという文化は無いと言ってよいくらいです。
農薬ありき、人間の健康は二の次
多くの農地では、除草や害虫駆除の目的で長期間に渡り、大量の農薬が散布されている
ことをご存じでしょうか?
ビニールハウスを除けば、たんぼや畑は当然ながら屋外にあり、撒かれた農薬は土中や作物に
吸収される以外にも、大気中に拡散します。
田舎・農村部では、農薬が散布されたすぐ横に住宅があり、子供はその横を通って通学し、
学校の横にもたんぼや畑が広がっています。
たんぼや畑が広がっている田舎の農村部においては、専業農家あるいは兼業農家として
農業で生計を立てている、生計の一部としている人が多く、
趣味で農業をしている人は少ないです。
生産効率を上げて効率的に収穫する為に、農薬の使用が当然であるかのように
農協(農業協同組合)が指導し、農家はそれに盲目的に、あるいは仕方が無いと
従っています。
一部の農家が無農薬で米や野菜を作りたいと思っても、一部に害虫が残ると他の農地に
迷惑がかかると言う理由から容易ではありません。
また、もし農薬を農協から購入しないと、その農家は農協からのアドバイスや支援を
受けることができなくなるという仕組みとなっています。