バスロッドを買うときにハマりがちなのが、高感度というキャッチコピーです。
バス釣りを始めて、ハマってきた頃に陥りやすい、感度至上主義について書いてみたいと
思います。
ロッドの感度だけでは釣れない
浮き釣りと脈釣り
ルアー釣りの多くは、日本的に言えば、浮きを使わず、道糸の変化で当たりを感知する
「いわゆる脈釣り」の一種です。
たとえば渓流釣りであれば、流れの緩い深みであればウキを使って、
ウキの変化(沈む、傾き、回転、浮き上がる)で魚がエサをくわえたことを感知します。
しかし、流れの速い場所では、ウキはあっという間に流れてしまうので、ウキを付けずに
道糸に目印をつける等にて、道糸に伝わる変化をわかりやすくして当たりを感知します。
ルアー釣りでも、アタリを取るのは、「ライン」
ルアー釣りにおいても、アタリを取るのは「ライン」です。
ずっと巻き続け、道糸が常に張っている様に感じるルアー(クランクベイトやスピナーベイトなど)においても同じです。
慣れない内は、ロッドにダイレクトにガツガツとアタリが伝わってくるかのように思いますが
注意深く観察していると、ロッドまで伝わるまでに、ラインにわずかな変化が現れていることに気付くでしょう。
この変化は、ロッドとラインの作る角度を90度近くにしているとわかりづらいかもしれません。
ルアーや距離にもよりますが、ロッドを上方に構え、およそ角度が60度程度になるように
すると、ラインが自重で垂れて緩いカーブを描きます。
その状態でリトリーブすると、魚がルアーをくわえた瞬間、ラインがより弛む、あるいは
弛みがやや張るなどの変化が生じます。
魚がルアーをくわえたまま、人間から遠い方向へ泳いでくれれば、その次の段階として
ロッドにアタリがでますので、わかり易いです。
ロッドに出ないアタリを取れないと釣れない
しかしながら、ルアーを咥えてもすぐに離してしまう魚、人間の近くに泳いで来る魚の
アタリはロッドに出ませんので、釣ることができません。
また、ロッドに明らかな違和感が出た時には、魚も違和感を感じている可能性が高く
タイミングを逃すと、すでに吐き出されてしまい、フックがかからないということも
起こります。